八王子が舞台となっている着物ホラー本「絹の変容」
私が住んでいる八王子出身の作家「篠田節子」さんが書いた、着物の素材となる蚕を扱ったバイオテクノロジーホラー本。この方の本が好きで何冊も読んでいるのですが、その中でもインパクト大!
![]() | 絹の変容 (集英社文庫) (1993/08/20) 篠田 節子 商品詳細を見る |
虹色に輝く幻の絹を求めて、蚕の品種改良に挑む。というお話なんですが、前半の優雅な着物の話からとんでもないことに。しかも本当にありそうな話ですごく怖いです。
八王子は「織物の町」「桑の都」とも言われ、昔は養蚕が盛んでした。改築してあるけれど、原型は昔のままのの建物。

大きな屋根の横に明かり取りの窓があります。昔はこの場所で養蚕をやっていたようです。

養蚕が盛んだった八王子でも現在、養蚕農家さんは二軒ほどになってしまいましたが、今でも八王子市の小学校ではお蚕さんを飼う実習があります。私もせっせと桑の葉をあげた記憶が。
ですので、この本を読むと臨場感たっぷりで、心底ぞぞぞーっとします。生き物と共存するということを考えさせられる一冊です。正絹の着物は簡単には捨てられないとシミジミ思います。
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お琴・三味線日曜教室【八王子・日野】
講師:立川富美子

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