箏曲の古典「春の曲」
最近、5月になると暑い日も多く、
初夏のようですが、まだまだ「春」。
ということで今回は箏曲の古典「春の曲」について。
古今組の言われる調弦で
古典の中では明るい曲調です。
古今和歌集より六首が選ばれており
この曲の歌詞となっています。
長い曲で全部演奏すると20分近くあるんです。
鶯の 谷より出づる こえなくば 春くる事を 誰か知らまし
深山には 松の雪だ消えなくに 都は野邉の 若菜つみけり
世の中に 絶えて櫻の なかりせば 春の心は のどけからまし
駒なべて いざ見に行かん 古里は 雪とのみこそ 花や散るらん
我宿に 咲ける藤浪 立ちかへり すぎがてにのみ 人の見るらん
こえ絶えず 啼けや鶯 一とせに 再びとだに 来べき春かな
鶯の声で始まり、雪が解け、桜が咲き、
藤が咲き、鶯の声で終わっており、
この六首で移り変わる季節が表現されています。
今、ご近所の公園では藤が満開をむかえています。
春の曲の歌詞を思い浮かべながら
もう少し残りの春を楽しみたいと思います。
皆様、よい連休を~(^^)
◇◆◇ ↓↓牡丹会八王子教室の詳細はこちら↓↓ ◇◆◇
お琴・三味線日曜教室【八王子】
講師:立川富美子
↑↑↑和に関する情報がたくさんあってオススメです↓↓↓
にほんブログ村
- 関連記事
-
- 女性の移ろいゆく様を描いた「四季の柳」 (2018/12/12)
- 演奏する曲によって様々に変化する楽器構成 (2018/02/26)
- 箏曲の古典「春の曲」 (2017/05/01)
- 谷崎潤一郎と残月 (2017/03/13)
- コキリコ節とささら (2017/03/01)
- 耳をすませば聞えてくる?「笛の音」 (2016/03/16)
- 古典に良く出てくる砧って? (2016/02/17)
- 箏曲「虫の武蔵野」 (2015/09/01)
- 伝統芸能に度々登場する地歌の「黒髪」 (2015/01/23)
- 童謡作詞家、野口雨情の碑@中郷SA (2014/12/12)
- 朝顔、昼顔、夕顔、夜顔の違い (2014/08/22)
- 箏曲の古典「夏の曲」 (2014/07/11)
- 「秋の初風」の舞台「祇王寺」@京都嵯峨嵐山 (2014/04/28)
- 京都の「都をどり」と宮城道雄作曲「都踊」 (2014/04/25)
- 梅は咲いたか桜はまだかいな (2014/03/10)